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夏休み初日の早朝、いずみちゃんと菊丸はトレーニングウェアをきてジョギングをしていた。
それは昨日いずみちゃんが自分の体をみて、最近太った気がすると菊丸に伝えたところ・・・
 菊丸「じゃあ、あしたから毎朝走らない?」
 いずみ「えっ」
 菊丸「早朝マラソンは健康に良くて、しっかり汗を流せばいいダイエットになるとお
もうよ。ねっやろうよ」
・・・ということがきっかけだった。

外は夏だから日の出の時間が早いのでうっすらと明るい感じだ。
とはいえ、いまはま
だ午前4時半。
あたりには人はみあたらなく、小鳥のさえずりだけが閑静な町中に響
いていた。
菊丸「いやー。天気も良く、さわやかな朝だねーいずみちゃん」
いずみ「そうねー。でもまさか菊丸君のほうからジョギングをいっしょにやろうといいだし、しかも早朝なのにちゃんと約束の時間にくるなんてびっくり!」
菊丸「ぼくも運動不足だったから自分のためになるんだ。それに・・・いずみちゃん
はいいスタイルでいてほしいしね」
いずみ「・・・ありがとー(ちゃんと考えてるんだー みなおしちゃったな・・・)」
菊丸「(はあっ はあっ きっついー 運動なんて日頃やってないからきっついよー。でももう少しがんばればお楽しみがまっている・・・えへへ)」
いずみ「あれっ 菊丸君、すごいよだれがでてるよ」
菊丸「わわっ」
いずみ「ねえ すごく静かでさわやかだけど、4時半はすこし早すぎだったんじゃない
?」 
菊丸「それはもうすこしすればわかるよ」
目標にしていた町の森林スポーツ公園が近づいてきたとき、菊丸は空を指さした。
菊丸「いずみちゃん、みてごらん」
いずみ「わーっ! きれーな朝焼けねー!」
菊丸「早く始めたのはこれをみせたかったからなんだ。夏は日の出が早いからね。こ
の公園からみるときれいなんだよ。まわりに建物が無いからね」
いずみ「感激!! ありがとー菊丸君」
菊丸「(やったっ 手応えがあったっ これはこのあとのおたのしみに絶対プラスに
るぞー)」

そして二人はゴールときめていた森林スポーツ公園へたどり着いた。
いずみ「やったーっ とうーちゃくー!」
菊丸「はあ はあ つかれたー」
いずみ「あつーい。やっぱり夏ねー。早朝でもあつい。もう汗だらけ」
菊丸「あついねー。着替えもってくるんだったね」
いずみ「そーね でも菊丸君、ずっとあついなか背負い続けていたそのリュックに着替
がはいっていたんじゃなかったんだ。」
菊丸「いっいやっ ちがうんだよ。そっそう おもりがはいってるんだー」
いずみ「えーっ すごいねー 自分を鍛えるためなのねー」
菊丸「そっそうなんだ。それよりいずみちゃん、汗で体がべとべとでしょ?」
いずみ「うん・・・すぐにでもシャワー浴びたい気持ちだわ。」
菊丸「じゃーあっちにいこうよ」
そういって菊丸がつれてきたところは、スポーツ公園の奥にある屋外プールだった。
菊丸「さあ なかにはいって。」
いずみ「えー かってにはいってもいいのー?」
菊丸「いいからいいから」
二人は入り口のゲートをくぐりなかにはいった。プールは50メートルあってきれい な水がはられていた。
菊丸「実はね、これも早く起きた理由のひとつだったんだー。きのうがプール開きで、朝にあたらしく水を入れ替えるから昨日の水をそのままのこしておくってことを聞いてね。だったらその前にきたら貸し切り状態で入れるとおもって。」
いずみ「勝手にはいるのはまずいよ。それと朝に水を入れ替えるのなら人がきちゃうかもしれないし・・・それに・・・水着ないし・・・」
菊丸「だいじょうぶだよ。だれもいないし、プールが開く時間は午前10時で係りの人
は7時すぎにきて準備にかかるんだ。それまでまだぜんぜん時間があるよ。」
いずみ「えーっ でも・・・」
菊丸「まわりをみてごらん。ここは森林に囲まれているし、高い建物もない。だれにも観られない環境だよ。観ているのは朝日だけ。こんな自然に囲まれていてこん
なに広 いプールを独り占めできてしまうなんて、いまだけだよ。あとおよぐのも体に いい し。じゃあ、ぼくは万一に備えて入り口で見張っているよ。ずうっと背中むけ ている から。約束する。30分たったらもどるからね。」
菊丸はそのように熱弁をし、いずみちゃんがまだ返事をしてないにもかかをわらず入 り口に走っていった。
いずみ「あっいちゃった。・・・どうしょうかな・・・。たしかに汗をかいたし、こん
すてきな環境で一人で泳げたら気持ちよさそうだし・・・あっそれに今日の菊 丸君、 わたしのためにたくさん気をつかってくれてるんだよね・・・。よーし、菊丸 君を信 じてはいちゃおー!」
ついにいずみちゃんは多少恥じらいながらも汗でぬれた服を脱ぎ始めた。
菊丸「(やったー!!! がんばったかいがあったー!!!すべてはこのために早起
きして、走って、その他もろもろと信頼をえるためにやったかいがあったー! !)」
菊丸は密かにいずみちゃんがよく見えるプールの観覧席にかくれていた。
しかし入り
口にはせなかを向けて立ってる菊丸の姿があった。
実は菊丸はリュックにおもりでは
なく、じぶんに似せたマネキンをもってきていたのだ。
いずみちゃんのもとを離れた あと、素早くそれを組み立てておいてきたのだった。
いずみちゃんは下着に手をかけたまま、ちらりと入り口のほうを向いた。
マネキンと
は知らず菊丸とおもいこんで、
いずみ「ありがとう菊丸君、ちゃんと約束まもってくれているんだ」
菊丸「(ウフフ ちゃーんと約束まもっているよ、いずみちゃん。マネキンが見張っ
てくれているし、ぼくが覗かないとはいわなかったもんね)」
下着を脱いだいずみちゃんは、心地よさと安心感に解放的な気持ちとなり、全裸にも かかわらず足を開いて大きく伸びをした。
菊丸「(うおーーー!!大胆だなー!! )」
いずみちゃんはゆっくりとプールに足を入れて泳ぎ始めた。
いずみ「わーあっ 裸で泳ぐのってすっごくきもちいーっ」
菊丸「(いずみちゃんが裸で泳ぐのを観るのってすっごくきもちいーっ )」
菊丸は裸ではしゃぐいずみちゃんをしばらく至福の笑みを浮かべながら一人眺めてい た。
菊丸「しあわせー!!!」

係員「なんじゃこの人形は!」
菊丸ははっと入り口のほうから聞こえた声に気づいた。どうやらプールの係員が早め にやってきたらしかった。
あわてて菊丸は、入り口から一番離れた場所に泳ぎ着いて
いたいずみちゃんのほうへ走った。
いずみ「きゃー!! 約束やぶったなーっ まだ30分たってないのにっ みないでっ
!」
菊丸「しーっ いずみちゃん声がでかいよ! 係りの人がきちゃったみたいなんだ。
水音もたてないで!」
いずみ「えー!! そんなっ」
菊丸「とにかく早くあがってかくれよう!勝手に泳いでしかも裸であるところをみられたらやばいよ!ぜったい学校に知られちゃう」
いずみ「わっわかったわ でも服はあっちにおいてあるの!」
菊丸「あとでぼくがとってくるからはやくあがって!!」
いずみちゃんは顔を真っ赤にして水音をたてないようにしずかにプールからあがった。
菊丸は予定外の展開にあせりつつも、至近距離でいずみちゃんの裸がみれて喜ん
だ。
係員「だれじゃっ!」
菊丸「みつかった!!あの角ににげよう!!」
菊丸はいずみちゃんの腕をつかんで走った。
プール施設の奥の角をまがると、コンク
リートの壁にはさまれた細い路地となっていたが、そのすぐ先は行き止まりだった。係 員の足音がすぐそこまで聞こえた。
いずみ「もうだめだわ」
菊丸「そうだっ この壁を登ろう!」
いずみ「どうやって? 足をかけるとこがない、垂直のコンクリートなのよ!」
菊丸「こうやるんだっ」
細い路地はひとが壁側に向けて両手をまっすぐ伸ばせないほどの幅だった。
菊丸は右
右足を右側の壁に押しつけ、おなじように左手左足を左の壁を押すことで上に登るこ とができた。
菊丸「昔こんな感じで壁を登る方法を映画で観たんだ。この幅なら簡単にできるよ。
早く登って!!係員のひとの視界に入らないところまで登るんだ!」
いずみ「えーー!!その登り方を裸のままではできないわー!丸見えになっちゃう・・
・」
菊丸「はやくっ みつかってもいいの?」
いずみ「ううう・・・」

係員「そこにかくれてもだめじゃ。でてきなさい!!」
その係員は70歳をこえたくらいの年配者で、早起きであったために他の係員よりも 早くプールにきたのだった。
性格は規則の厳守には厳しいひとだった。

係員「そこは行き止まりじゃ。まったく。勝手に入って泳ぐことは違反だってこと
くらいわからんのか。けしからん。説教してくれるわ」
係員はブツブツ言いながら、ついに角をまがった。
係員「ん・・・だれもおらんのう・・・ここに入ったのをみたというのに」
菊丸「(やったっ 気づいてない まして腰の曲がったじいさんなら上はみないだろ
う)」
いずみ「(はずかしっっっっっ どうかきがつきませんように!!)」
角口にいる係員に対して、菊丸は奥、いずみちゃんは手前で、身長150センチの係 員の頭から200センチくらい上の位置で正面を向いた形となっていた。係員が首を あげてしまったらいずみちゃんの無防備な姿がもろに目に入る位置だった。いずみ ちゃんの大開脚した後ろ姿を観ていた菊丸は、鼻血がでそうでたまらなかった。
菊丸「(それにしても、いずみちゃんの姿はすすすごい!!!)」
係員は年配者だったため、動きが遅くなかなかその場から動こうとはしなかった。
係員「おかしいのー たしかにここにひとがきたとおもったんじゃがなー」
いずみ「(ううーっ 走ったのと泳いだのでもう体力がないよーっ はやくあっちにい
ってよーっ 手がふるえて・・・ それにっ 体が冷えておしっこもしたくなっちゃ たー!!! 」
係員「おかしいのうー ふしぎじゃのー」
いずみ「(はやくいってー!! もっもうささえきれないわーっ おっおしっこでちゃ
うー!!!  もうだめーっ」
菊丸「いずみちゃーん!!!」
いずみ「えっ!?」
その時いずみちゃんが後ろの菊丸をみようとしたら、菊丸がこっちに向かってとんで きた!!
そしてさらけだされていた胸をうしろからわしづかみした!!
菊丸
の理性の抑制のほうがさきに限界にきていて、思わず前にいたいずみちゃんにとびついたのだった。
いずみちゃんも限界だったのでふたりとも真下に落下した。

いずみ「きゃーーー!!!」
係員「なんじゃ? あっ!!」
ふと顔をあげた係員の目に、裸で大股を開いたまま落下してくるいずみちゃんがは いった。
ドスーン!
いずみ「いったーい!」
いずみちゃんは真下にいた係員の顔に股間を押しつけて着地した。
そのため係員は頭
をうってしまったのか気絶したようだった。
菊丸は着地のときにいずみちゃんの肘打
ちをくらって後方にふっとんでいた。
菊丸「いててっ はっ いずみちゃん!!だいじょうぶ?」
いずみ「あっ菊丸君 私はだいじょうぶなんだけど係員のひとが気絶しちゃて!」
菊丸「えっ あーっほんとうだ!・・・でも・・・きっとだいじょうぶだよ。いま
のうちにはやくかえろう!!」
いずみ「えーっ? でももし打ちどころが悪かったりしたらわたし・・・」
菊丸「だいじょうぶ。 この顔みてごらん。 幸せそうな笑みを浮かべてるでしょ。きっと裸のいずみちゃんの股間を顔で受け止めたんだから、むしろ興奮して気絶し
たんだよ。」
いずみ「そんなまさか・・・ (ん? なにかつぶやいてる)」
係員「・・・て・・てんにょじゃ・・・ 天女がおりてきた・・・てんにょの・・
・聖水が・・・えへへ」
いずみ「!!! この変態ーーー!!! いこっ菊丸君っ」
菊丸「うっうん いこう!」

幸い係員は他にはいなかった。
いずみちゃんは素早く服を着た。またひとがきたらま
ずいので菊丸と急いで帰るのだった。
いずみ「ふーっあぶなかったー あのひとにわるいことしちゃたかな・・・」
菊丸「たぶんだいじょうぶさ。ところでいずみちゃん・・・さっきあの係員、なんて
つぶやいたの?」
走りながら菊丸が尋ねると、いずみちゃんは顔が真っ赤になった。
いずみ「さっさあー?よくきこえなかったわ」
菊丸「なんかてん・・なんとかとか、せいす・・・」
いずみ「わーっわーーっ しらない!!」
菊丸「そう? あとさ、なぜか顔や胸元が水でぬれていたような・・・」
いずみ「しっしらないっしらなーい!!」
いずみちゃんは手で顔をかくしながら速くはしるのだった。
いずみ「(はずかしーー!!全部みられたうえに、もらしちゃったよー!!もうあ
のプールにいけなーい!!)」

その後、菊丸のマネキンがいずみちゃんに見つかってしまい、覗いていたことがばれてしまった。
いずみちゃんは怒ったが菊丸に謝れるたびにそのときのことを思い出し
てしまい、怒りよりも恥ずかしさのためその場からはしりらるのっだった。
菊丸「まってよーいずみちゃーん!! 本当にごめーん!!」
いずみ「こっちにくるなー!! ばかー!!(おもいだすじゃないー!! えーん!
!)」
菊丸「まってよー!」
しばらくこんな日々が続くのだった。

結局、そんなことでいずみちゃんは菊丸と走るのをやめ、自分でダイエットを続け た。
菊丸は今度は失敗しないようにつぎの手を考えるのだった。

あの係員といえば、やっぱり体にはなにもなかったようだった。
しかし毎朝プールに
いってはあの奥の路地をみにいって、いずみちゃんの裸を思い出し、ひとり興奮する ということが日課となってしまったらしい。


  おしまい
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mess8感想一覧

catch14【投稿者】どらえもん
さすがにこれはいただけない。いずみちゃんのおしっこネタなんて。「ハートキャッチいずみちゃん」の世界には全く合わないと思いますが。
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704【作者よりお返事】ファンどすさん
貴重なご意見ありがとうがざいました!「おしっこ」についてなんですが、すみません!ちょっと冒険して書いてみたのでした。「ハートキャッチいずみちゃん」のカタチにそいつつ、新しさに挑みたいとおもい・・・。もし、そのところがなかったらどうでしたか?よかったら教えて下さいね!
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