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 ここは、つい最近郊外に出来た「総合エクササイズセンター」。
菊丸といずみ、教育
実習生の 早瀬歩は、先日知り合いから譲り受けたここの一日体験チケットを手に、早速 訪れてみた。

 なにしろここは「女性の美」に的を絞った最新のヘルスセンターである。美しいプロポーションに憧れる女性達がこぞって入会に殺到し、会員の登録手続きはおよそ2ヶ月 待ちという人気ぶりだ。 いずみや早瀬にとっても、例外なく興味をそそられる施設だった。
 運良くチケットを手に入れたいずみは、ダイエットに精を出しているという早瀬を誘 い、そこに またいつもの菊丸がくっついて来たという寸法だ。今日はプレオープン前 あって、中はほとんど貸しきり状態である。

 トレーニングジム。様々な運動器具が並ぶ中、いずみと菊丸は「自転車こぎ」をして いる。
「ぷはあー、もうダメ、死んじゃうよー!」
先に根を上げたのは菊丸だった。ゼイゼイと息を切らして床に座り込む。
「もう、だらしないわねえ。普段から運動不足なんじゃないの?」
彼を見下ろすいずみはまだ余裕綽々とペースを保っている。
「僕はスプリンターなんだよ。こういうダラダラした長時間の運動は向かないなあ。」
「なーに言ってるのよ、短距離だって全然遅いくせにー。」
いたずらっぽく笑ういずみの赤い短パンからは、すらりと伸びた白い両足が滑らかな運 動曲線を描いている。
「ちぇ、いいよ、僕は上半身を鍛えてくるから。」
そう言って菊丸はいずみのいる部屋を後にした。

別の部屋。ここは主に上半身のプロポーションを整えるための器具が揃えてある。二の 腕を引き締め、バストアップを目指す早瀬はこの部屋でベンチプレスに挑戦していた。 そこに現れる菊丸。
「おっ早瀬先生、随分がんばってますねえ。」
「う、う~ん・・は、話しかけないで・・重い・・」
幅の狭い台の上に仰向けになった早瀬が、両手で20キロのバーベルを支えながら苦悶 の表情を浮かべている。
「なーんだ、たった20キロじゃないですか。だらしがないなあ。」
「そ、そんな事言ったって・・こんなに重たい物、持った事ないんだから・・」
白いTシャツから伸びる彼女の両腕はぷるぷると震えている。確かに、バーベルなど握 った事のないような、きゃしゃな腕だ。

ふと、何気なく壁際のロッカーに目をやった菊丸は、ある物を見つけてニヤリと笑った 。そしてまた新しい悪巧みを、コンマ数秒で思いついた。
「いけませんねえ。美しいプロポーションを手に入れたいのなら、もっと自分を追い込 まなければ!」
そう言って菊丸はやにわに台の両脇にある支柱を外してしまった。これではバーベルを 下ろしたくても下ろせない。
「な、何するの、元に戻しなさーい!」
「いいえ、戻しません。早瀬先生にはバストアップのための特別メニューを受けてもら います!」
そう言って菊丸がロッカーから取り出したのは、低周波治療器だった。
「な、何を企んでいるのー!?」
「まずは余分な脂肪を、燃やしてしまわないと!」
言うが早いか、菊丸は早瀬の胸の両脇(腕と胸の付け根)に低周波治療器の電極板を張 り付けた。
「そーれ!スイッチ・オン!」
(ポチッ)
「きゃ!あん!」
低周波治療器の電源を入れるとほぼ同時に、早瀬の胸がビクンと波打った。そして同時 に彼女の身体が大きくのけぞる。
(ビクン、ビクン、ビクン)
「うほほー!おっぱいが動いてるー!」
菊丸は興奮して彼女の胸の躍動に釘付けになった。 電極から送られる低周波の電流が早瀬の胸筋に伝わり、その伸縮運動が彼女の乳房を揺 さぶっているのだ。彼女にしてみれば、その胸をわし掴みに揉まれているような感覚で ある。
「あ、ああん!バカー!やめなさーい!」
(ビクン、ビクン、ビクン)
少しきつめのTシャツは早瀬の胸をまあるく型どり、それがまるで生き物のように弾ん でいる。バーベルを保持して身動きのとれない彼女は、その荒々しい愛撫に抵抗するこ とができない。
(ビクン、ビクン、ビクン)
「あん!や、やめなさいってばー!」
彼女の顔が紅潮し、伝わる刺激が相当なものであることを物語っていた。
「まだまだ!美しいプロポーションになりたくはないんですか!?」
(ビクン、ビクン、ビクン)
「ああン!お、お願いだから、もうやめてえー!」
身体の力がすっかり抜けてしまった早瀬は、バーベルを垂直に支える事ができなくなり 、自分の胸に落としてしまいそうになった。が、なんとか踏ん張って腰の上に下ろすこ とができた。肘で支えてはいるが、身動きがとれない事には変わりが無い。
「うーん、仕方ない。あまり厳しいのもかわいそうだから、このへんでやめておきまし ょう。」
そう言って低周波治療器の電源を切る菊丸。早瀬は心底安心し、ホッと息をついた。
「しかし!激しい運動の後には、きちんとアフターケアをしなければいけません!」
早瀬のTシャツの裾を掴んだ菊丸は、彼女の服を下着ごと一気にたくし上げた。
(ぷるる~ん!)
「きゃあああー!」

スポーツブラはいとも簡単にずり上げられ、早瀬はほんのり汗ばんだ白い胸を菊丸の前 にさらすことになってしまった。
しかもあろう事か、その先端は彼女の意志に関係なく好意的な反応を示していた。 それを見のがす菊丸ではない。
「むむ!思った通りだ。やはり胸の筋肉が凝り固まっているじゃないですか!」
早瀬の乳首を、至近距離でまじまじと見つめる菊丸。抵抗することができない早瀬は、 恥ずかしさのあまり無言で顔を背けてしまった。
「これはすぐにクールダウンさせなければ!」
そう言って再び彼がロッカーから取り出したのはハンディタイプの液体湿布薬だった。
ボトルの先にスポンジが付いていてそこから染み出た薬を直接塗りつけるタイプの物だ
。菊丸はためらう事なく行動に出た。
(ピトッ)
「や、ああン!」
胸の先端に冷たい湿度を感じた早瀬は、思わず声をあげて身体をぴくつかせた。
「凝った筋肉はよーく冷やしてマッサージしないと、ケガの元になりますからね!」
そう言って菊丸は彼女の胸の先に当てたスポンジを、ゆっくりと前後に動かした。
(ぬる、ぬる、ぬる)
「あ、あん!」
早瀬の乳首がぐにぐにと形を変え、ゲル状の湿布薬でつやつやと輝いている。
「ここは大事な部分ですから、丹念にマッサージしておきましょう。」
(ぬる、ぬる、ぬる)
菊丸は前後運動から円運動に変えて愛撫を続けた。それにつれて彼女の乳首は右に左に 倒れながら、なおも固く立ち上がってきた。
「あれえ?なんだかよけいに固くなってきたみたいだなー?」
菊丸はとびきり意地悪な目で早瀬の顔を見やった。その眼差しに彼女は、固く目を閉じ て顔を左右に振るのがやっとだった。あまりにも恥ずかしかったのだ。
「じゃあ、ダブルでやってみましょう!」
そう言って菊丸は液体湿布薬を更に取り出し、早瀬のもう片方の胸に当てた。そして、
左右同時に愛撫する。
(ぬる、ぬる、ぬる、ぬる)
「あッ、きゃうーーん!ああン!」
子犬が鳴くような、甘く、か細い喘ぎをあげる早瀬。ぬるぬるとした感触と薬が気化す るひんやり感で、彼女の意識に快感の電流が駆け巡った。それからやがて胸の先はじん じんと熱くなってきた。
(ぬる、ぬる、ぬる、ぬる)
「はあ、はあ、あゥン・・」
菊丸の陰湿な愛撫が続くなか、いつしか早瀬は言葉を発しなくなっていた。代わりにそ の口からは甘い喘ぎが発せられ、霞みのかかった意識で天井の蛍光灯を見つめていた。 その時。
(ボカッ!)
「いでッ!」
菊丸の後ろからいずみが現れ、履いていたスニーカーで思いっきり彼の後頭部をひっぱ たいた。
「あ、あれえいずみちゃん?別の部屋にいたんじゃ・・?」
「もうとっくに終わったわよ!まったく油断もスキもあったもんじゃないわ!」
興奮のレッドゾーンに達したところをいずみに見つかってしまった菊丸でした。
しかし彼はこの後のメニューである「ビューティサウナ」で、とっておきの作戦を用意していた。

その為に通版で買った「水で溶ける特殊繊維の水着」をしのばせ、彼女達のそれとすり替える事にすでに成功していたのだ・・。

3人は美容運動の仕上げとして「ビューティサウナ」にやってきた。
早瀬は水色のワンピース、いずみは赤いビキニを着ている。
しかし実はこれらはいずれも菊丸が用意した「水に溶ける水着」である。
彼女たちがせっせと汗をかけばかくほど、その布地は面積を小さくするだろう。
しかも恐ろしい事に、菊丸はひそかに「水鉄砲」を隠し持っていた。
3人で個室に入ると、すぐに菊丸は出入り口をロックした。
ここは男性も立ち入る事ができるせいか、出入り口には暗証番号式の電子ロックが装備されている。
(でへへ、これからがお楽しみ・・二人とも逃がさないもんね)
菊丸は適当に思い付いた4文字のパスワードで施錠した。
「ふう、いい運動したわね。これで少しは身体が引き締まったかしら?」
早瀬は自分の二の腕をつまみながらいずみに言う。
「先生、かなり頑張りましたからねー。誰かさんがよけいな事しなければもっと運動できたかも知れないけど。」
菊丸をじろりと睨みつけるいずみ。
「まあまあ、そう怒らないでよ。それというのも君たち二人が美しすぎるからじゃないか。」
「ふん、調子のいい事言っちゃって。そんなお世辞じゃごまかされないんだから。」
菊丸との付き合いの長いいずみは、ますます態度を硬化しそっぽを向いてしまった。
「ひどいなあ・・。僕はこんなに深く反省しているのに。」
菊丸は彼女達の機嫌を伺いつつ、実はその水着が早く溶け落ちないかとそわそわしている。
「まあまあ、明智君も思春期の男の子ですもの、そういう気持ちになっちゃうことだってあるでしょう。」
精一杯の落ち着いた態度を見せる早瀬。
とは言え、彼女とていずみらと幾つも違わない「女の子」である。
その心中には教え子の前に生身の反応をさらしてしまったことへのショックが立ちこめている。
と、菊丸の目線が自分の胸元に集中している事に気付く。
ギラギラと見開かれた目、大きく膨らんだ鼻の穴、口にはうすら笑みを浮かべている。
「・・菊丸君?」
早瀬はその目線を辿ってみた。するとその先には・・。
(ペロ~ン・)
菊丸の計画通り彼女の上半身の水着は汗ですっかり溶けて無くなっていた。
小さな玉になった汗が彼女の胸を瑞々しく演出している。
「キャアア!」
早瀬は再び教え子の前にその魅力的な乳房をさらしてしまったのだ。
「せ、先生!?」
側にいたいずみも慌てふためく。と、彼女の水着も汗で溶け、肩ひもの部分からプツリと剥がれ落ちた。
(ペロ~ン・)
「キャアア!」

菊丸の前にいずみの乳房も姿を現した。
(やったー!ダブルでどわいせいこう!)
ほんのり上気した胸の谷間を、幾すじかの汗がつたっている。
いずみのツンと上を向いた形のいい胸に比べると、早瀬のそれはやや丸みをおびていて曲線がゆるい。
菊丸はそんな夢のような光景に狂喜した。
しかし、彼がその光景を堪能できたのはごく一瞬だけだった。勘のいいいずみはすぐにそれが菊丸の仕業だと気付いたのだ。
「あんたって人はーー!」
(ボカッ!)

菊丸の横っつらを力任せにひっぱたくいずみ。その勢いでふっとんだ菊丸はサウナの壁に後頭部をしたたか打ちつけた。
「いてて・・乱暴な事するなあ。」
「どうもソワソワしてると思ったわ。あの時すり替えたんでしょ!」
いずみは菊丸の行動パターンを正確に記憶し、いつでも分析ができるようだ。
「もう出るわよ。さっさとドアを開けなさい!」
「それが・・今の衝撃でパスワードを忘れちゃったみたいなんだ・・。」
「え、ええー!」
もちろんこれは嘘である。彼は最初から「忘れる」ためにドアをロックしたのだから。
「ど、どうするのよー!このままじゃ熱くてのぼせちゃうじゃない!」
「そんな事言ったって・・いずみちゃんがひっぱたいたんじゃないかー。」
「二人ともよしなさい。ここは落ち着いて、明智君が思い出せるように力を合わせましょう。」
確かにこのままでは命の危険もある。早瀬は教師の責任として、努めて建設的に振る舞った。
「でも、どうすればいいのか・・。」
両手で胸を隠したまま戸惑ういずみ。その仕種で菊丸は思い付いた。
「あ、熱くて頭がボーッとする・・。頭を冷やせば思い出すかもしれない・・。」
菊丸は、わざとうわ言のようにつぶやいた。
「女性の胸は極端に体温が低いって聞いたことがある・・君たちの胸を額にあてて冷やせばもしかしたら思い出すかも・・。」
こうなればもはや彼の独壇場である。菊丸はその煩悩の指図するままに大胆な提案をした。
「バカ言いなさい!誰がそんなことするもんですか!」
「い、いいえ、このさい恥ずかしいなんて言ってはいられないわ。私がやります。」

この状況においてひとり責任を感じる早瀬は、すすんでその強引な提案を受け入れた。
菊丸の頭を、正座した自分の膝におき、ちょうど正面から膝枕をするかたちになった。
「い、いい?明智君。いくわよ。」
そして、あらわになったその胸をゆっくりと彼の額にのせた。
(ムニョン・)
汗ばんだ早瀬の胸は確かに少しひんやりとしていて、柔らかく菊丸の顔面にフィットした。
両方のこめかみの辺りにしっかりと彼女の乳首の感触がある。
(うっひょーー!こ、これはたまりまへん!)
期待以上の気持ち良さに大興奮の菊丸。しかしそれを悟られまいと表情には出さない。
「ど、どう?明智君。思い出せそう?」
自分のしている事の恥ずかしさに、顔を真っ赤にする早瀬。
「・・ありがとう先生。でも・・なんだか今度は胸が苦しいような・・。」
早瀬はハッとした。頭を冷やしても、そのぶん心臓に負担がかかってはかえって危険だと思ったのだ。
「原田さん、あなたは明智君の胸を冷やしてあげて!」
「え、ええー!冷やすって、まさか、む、胸でですか?」
「だ、だってそれしか方法が無いでしょう。明智君の命に関わるのよ?」
「でも・・」
「お願い、原田さん。言うことを聞いて。」
早瀬の悲痛な表情に、いずみは断る事ができなくなってしまった。
「・・・は、はい・・。」
いずみは、おずおずと菊丸の上に跨がり、腹の上に腰を下ろした。
(こ、これは凄い事になってきたぞー!)
菊丸は期待以上の展開に自分でも驚いていた。
いずみはゆっくりとその胸を菊丸の胸に密着させた。
(ムニョン・)
「こ、これでいいんですか?」

いずみのボリュームある胸が菊丸の胸に押し付けられ、形を変えている。
(う、うわわ!すっ凄いーー!)
密着する二人の汗が肌の上で混じり合い、生々しい感触を生み出す。
(な、なんで私がこんなエッチな事しなきゃならないの・・?)
いずみは状況の異常さに困惑していたが、肌と肌の官能的な感触が理性の隙間を突破した。
彼女の体は密かに変化を始め、菊丸の胸に押しつけらた乳首がにわかに勃起した。
(あ、やだ・・・恥ずかしい・・。)
いずみの乳首のクリッとした感触は、すぐに菊丸の知るところとなった。
(い、いずみちゃん、もしかして・・興奮してる?)
菊丸が閉じていた目を開け、いずみと目が合うと、彼女は真っ赤になってぷいと目をそむけた。
菊丸はその仕種にたまらなくなり欲情した。彼の身体もむくむくと変化する。
(ぴとっ)
「ああ・・?な、何かお尻にあたってるーう!」

水着のトランクスを持ち上げた菊丸のいちもつが、上に跨がるいずみのお尻の割れ目に触れていたのだ。
しかも汗に溶かされた彼女の水着は、中央からパックリと割れ目を露出している。
「いやあーん!」
いずみは耐えられなくなってその体勢から逃れようと身を起こした。
「だめよ、原田さん!」
と、その時早瀬がとっさにいずみの肩を掴み、押し戻した。
(ヌルン・)
(お、おお!?)

いずみのお尻が菊丸のいちもつを撫で回す。
「ああん!」
再度逃げようとするいずみ。すると今度はその胸が菊丸の身体を撫で回す。
(ヌルルン・)
(おおお!)

いずみの勃起した乳首が菊丸の身体に擦りつけられた。
「原田さん、我慢して!」
逃げるいずみを早瀬が再び押し戻す。いずみのお尻がいちもつを撫で回す。
(ヌルルン・)
(おおお!)

何度となく体勢を逃がすいずみだが、その度に早瀬が押し戻す。
その繰り返しで菊丸といずみの身体が激しく絡み合う。
(ヌルン、ヌルン、ヌルン、ヌルン・・・)
「あ、ああーん!いやあーーん!」

密着した肌と肌が汗で絡まり、えも言われぬ官能的な感触をかもし出した。
いずみの勃起した乳首は菊丸の身体に何度も擦りつけられ、ダイレクトな刺激を投げかける。
(ヌルン、ヌルン、ヌルン、ヌルン・・・)
「ああん!ああーーん!」
(ヌルン、ヌルン、ヌルン、ヌルン・・・)
割れ目を露出したお尻は、菊丸のいちもつを濡れた水着越しにしごいている。
「い、いやーーん!気持ち悪ーい!」
(う、うっひょー!気持ちいいー!)
菊丸は天にも昇るような極上の快感を得ていた。
それはいつものような「いたずら」とは別の、信じがたいほど直接的なものだった。
(ヌルン、ヌルン、ヌルン、ヌルン・・・)
「はあっ、はああ・・・いやあ・・」
(ううっ!すごっ・・)
(パタッ)
興奮の絶頂に達した菊丸は、とうとう熱さでプツリと失神してしまった。

時間にすれば数分後のこと、菊丸は目を覚ました。
「う、う~ん・・・」
彼が周りを見回すと、部屋のコーナーに早瀬がいる。
天井に開いた穴からは、先に登ったいずみの手が伸びて彼女を引っ張り上げようとしている。
どうやら天井裏に脱出しようとしているらしい。
しかし、サウナ部屋のコーナーには熱くなった石(サウナストーンと言うらしい)が積み上げられ、非常に危険な状態だ。その上に落ちると大やけどをおってしまうだろう。
運動神経の良いいずみは難なく天井に登ったようだが、そうでない早瀬は苦戦していた。
両の足を壁に突っ張り、必死によじ登ろうとしているが、なかなか上がらない。
その間も下にあるストーンからの熱気が容赦なく彼女をあぶっている。
「あ、熱ーい!」
「先生、頑張って!もう少し!」
菊丸から見れば、早瀬はこちらに向かって開脚している状態である。
胸は先ほどのまま、隠しようもなくピンク色の乳首をさらしている。
が、残念ながら下半身の水着は熱であぶられ、溶けるのをやめてしまっているようだ。
それを目にした菊丸は、早瀬のもとにあゆみ寄った。
「先生、微力ながらお手伝いさせていただきます!」
「あ、明智君!」
その手にはどこに隠していたか、「水鉄砲」がある。
「な、何をしようっていうのー!?」
「決まってるじゃないですか!先生を灼熱地獄から助けてあげるんですよ!」
そう言うと、すっかり元気になった彼はためらう事なく早瀬の股間めがけて発射した。
(シュッ!)
「ああん!」
発射された水は彼女の股間に命中し、薄い染みをつくった。
菊丸はさらに連射する。
(シュッシュッシュッ!)
「ああーーん!こらあー!やめなさい!」

彼女の股間はビショビショになった。
濡れた水着は股間に張り付き、彼女の秘部をジワリとかたどっている。
「うっひょー!いいぞ、溶けろ溶けろー!」
しかしすぐさま、下からの熱がその部分を乾かした。
「あ、あれ?くっそー!」
「も、もうやめなさいってばー!」
そんな言葉はもはや菊丸には届いていなかった。
彼は水鉄砲の先を、開脚した早瀬の秘部の中央、それもギリギリまで近付けた。
その距離はおよそ1cmほど、ほとんど触れているようなものだ。
「ああ・・だめ・・そこは・・」
そしてその至近距離から水鉄砲を連射する!
「ええい、これでどうだー!」
(シュッシュッシュッ!)

「きゃ!あああー!もう!ばかあー!」

水鉄砲の水は勢いよく飛び出し、早瀬の敏感な部分に断続的に突きささっている。
「だ、だめえーー!」
彼女の水着は、その部分が溶けて穴が開いてしまった。そこにさらに撃ち込む。
(シュッシュッシュッ!)
(み、水が・・命中してるうー!)
「うひょー!もう少ーーし!」
と、その時。

(バシャア!)
「うわあ!」
「きゃああ!」

「君たち、大丈夫かね!?]
異常を察知した係員が駆け付けたのだ。室内の異常な温度に慌てて放水する。
「た、助かったあ・・」
ホッと安堵するいずみと早瀬。

サウナ室の中。すまきにされた菊丸が転がされている。
「わーん!いずみちゃん出してよー!死んじゃうよー!」
菊丸のそんな懇願にはまったく聞く耳を持たないいずみと早瀬だった。
「少しはそのスケベ心もシェイプアップしなさい!」


  おしまい
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mess8感想一覧


catch14【投稿者】匿名さん
感想から申しますと、読んでいる最中に不覚ながら笑わせて頂きました。
私は「ハートキャッチいずみちゃん」を読んでいるとつくづく「ギャクマンガだなぁ~」と思わざるをえません。そんなバカな、こんなバカなシチュエーションが現実に起こりうるハズがない、そういった展開が読書を引きつけると私自身が思います。他の方はより一層露出度の高さ、もしくは過激さを求めているカモしれませんが、私はシュールなギャグを好みます。 さて、作品中どこが面白い、もしくは笑えたかと存じますと、菊丸のご都合主義の言い訳から始まり、いずみちゃんに見つかりお終い。この流れが特に気に入り、笑えました。この感想を読んだ方は、「原作の流れと一緒じゃん」と思われるカモしれません。そうなんですよ、私はこの流れが非常に好きなんです。菊丸が一生懸命、女性に対し「美しくなるため」とぬけぬけと嘘を吐きながら一枚一枚、着衣を脱がす努力は彼だけにしかできない特技、と言ってもいいンではないでしょうか?
() そういった流れを綺麗に書けていると思われます。
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704【作者よりお返事 ねじぇさん
感想ありがとうございます。「ハートキャッチ~」はそもそも「エロマンガ」ではなく「エッチなコメディ」だと思っています。エッチさと愛嬌、その絶妙のバランスとりが遠山先生ならではの職人技なのではないでしょうか。私は文を書くとどうしても固くエグくなってしまうので、遠山先生の世界を崩さないように、キャラの個性と行動パターンには注意しています。だからそのように認めていただけるのが一番嬉しいです。ありがとうございました。
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catch14【投稿者】うししさん
いやあ,「美への執念の巻」いいですねえ。堪能させてもらいました。
菊丸の気分で想像したらめちゃくちゃ興奮してしまいました。うらやましすぎる。ストーリー最高です。いやいやながら恥ずかしそうにしている二人がまた最高にたまりません。私はおっぱい好きなので,またこのストーリーいいです。とにかく最高でした。ねじさんありがとう。感謝です
(^_^)/ハーイ  
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704 作者よりお返事】ねじぇさん
感想ありがとうございます。自分で書いておいてなんですが、このSSちょっとやり過ぎですよね、(^^;   
地がスケベなもんですから・・・。
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