lanbo01
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いずみです。今日、私は千春、リンダ、菊丸と一緒に、ここ講談神社に学校が企画したボランティア清掃にやってきています。
(実はこの神社、先ほどは触れられなかったのですが、以前、いずみが菊丸に巫女さんのコスプレをさせられ、イロイロと一騒動(はるえさん作SS「巫女さんになりすませ」参照)あった曰く付の場所です。)

菊丸「ああ面倒くさい、面倒くさい。貴重な青春の1ページをこんなくだらない学校の売名行為に費やさないといけないとは…トホホ」
千春「右に同じ。ああ、休日ぐらい家でのんびりしていたかったなあ。」
リンダ「私モ、ソウオモウネ。」
いずみ「はいはいはい。ぼやいても掃除は終わらないわよ。いいじゃないの一日ぐらい。この神社が無いと秋のお祭りやお正月の初詣が出来ないのも事実なんだし。それにボランティアなんて一生の内にそう何度も経験出来るものじゃな
いじゃない。」
菊丸「いずみちゃんって、ヘンなところで真面目なトコあるよね。
千春リンダ「それは言えるかも。」
いずみ「え、そお、そうかしら?ふううん。」

男「おおい、君たちぃ。」

4人「えっ?ああ、神主さん。」
神主「実は、ちょっと話があるんだ。」
いずみ「何ですか?」
神主「実は…、その、30分でいいんだ。モデルのバイトしてみないか?」
千春「モデル?」リンダ「バイト?」
神主「うん、実はさ、これから本殿で巫女の衣装のファッションショーのリハーサルをやるんだけど、モデルの女の子3人が食中毒で急に来れなくなっちゃって困ってたんだ。そんな時、今日ボランティアとかで月マガ高校から女の子達がたくさん来てるって聞いてね。それでその中からスタイルのいい可愛い子を探してたって訳さ。」
いずみ「モデルなんて駄目ですよ。第一私たち掃除がまだ済んでいません。」
神主「掃除ならウチの若い者にでも任せておけばいい。先生にもちゃんと言っておく。これは約束する。どうかな、頼むよ。ほんの30分、バイト代に1人3万円出そう。」
千春「30分で3万円!」
リンダ「ナンカオモシロソウデス。」
いずみ「ちょ、ちょっと、あんたたち本気?」
千春「いいじゃない、ねえ。」
リンダ「イズミモクルネ、キットオモシロイネ。」
いずみ「えええ、でもぉ」

結局、いずみも渋々承諾し、3人はファッションショーの仮のモデルをすることになりました。そしてもちろん、菊丸も付き添い兼雑用係のボランティアという事で強引にくっついてきました。

千春「やああん、これカワイイ」
リンダ「イッツベリープリティーネ」
いずみ「へえ、今じゃ巫女さんもオシャレになったのね。」

いずみ達が今日着ることになった衣装、それは上着の袖が短く、袴の丈もやはり短いつまり『ナマウデ・ミニスカ』というもので袴の色が青赤黄3人違うのでした。

3人がまさに着替え終わったときでした。眼鏡をかけた頭の禿げた男がやってきました。
千春「ええ?」
いずみ「そんな」
リンダ[OH!」

神社の本殿では照明、助監督、衣装の映えをチェックするスタイリスト、音響係、ミュージシャンといったスタッフが動きまわっています。それを見ながら神主さん、ファッションショーのプロモーターが段取りの最終確認をしていました。やがて準備が整いました。音楽が流れ、いずみ達のショーの始まりです。
ステージの上で3人が歩き、踊り、ポーズをとります…が

「んん?」「なんだ?」「なんだかなぁ」

動きに精彩を欠く…とでもいうのでしょうか、なんとなくぎこちないというか
プロモーター「コレじゃあなぁ…」
そんな時でした。舞台の下から風が吹き上げてきました。

いずみ「きゃあっ」
千春「ああん」
リンダ「NO!」
スタッフ一同「おおおっ」

なんと、いずみ達3人は下着を着けていませんでした。あわてて袴を手で押さえたり、しゃがみこんだりしましたが後の祭りでした。なぜこんな事になったのか?

じつは、先ほどの男、あれは変装した菊丸だったのです。そして3人にこう言ったのです。
菊丸「あんたがた、これはあくまで巫女さんの催しなんだから伝統にのっとって着物の下は何も着けないようにお願いしますよ。30分3万円なんだからそこんとこよろしくね。じゃあ」
かくして3人は見えないようおとなしめに踊っていたわけなのですが、菊丸が扇風機を持ち出してきたために丸見えになってしまったのでした。
さらに、運命のいたずらとでもいうのでしょうか、その様子を生活指導の岩沢先生が見ていたのでした。

岩沢「女子高生ともあろうものがこんなハレンチな行為に及ぶとはなんたることだ。いいだろう、そんなにハレンチがしたいならおもいきりやらせてやろう。」

クラスメートの見ている本殿で、いずみ、千春、リンダの3人がトップレスにミニスカ袴という格好で踊らされています。
「いいぞ原田」「千春ちゃんもっと見せて」「リンダのボインちゃん最高っ!」
舞台の下から風が吹いてきました。
「すげえぇっ!ノーパンだぁ」

いずみ「いやぁん、もう」
千春「ああん、恥ずかしい」
リンダ「OH,NO!」



  
おしまい
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